経営者の熱き思いを伝えていこう
どうしたら、パート、アルバイト従業者が、生産性の高い仕事を遂行できるでしょうか。それには、まず、自社が「強くて良い会社」であることが条件です。「強い体質」は、他企業との差異で作り出されます。
その差異は、紛れもなく「ひと」が作り出すものです。「ひと」に働き甲斐のある職場環境を提供し、能力を発揮してもらう。その環境の中「経営理念」は、根源的なものです。経営者の熱い思いを、正社員同様、パート、アルバイトにも機会あるごとに語り、理解してもらい、浸透させる必要があります。
パート、アルバイトに与えられた目標設定がかなり厳しいものでも、それが、どのような経営理念から展開されておりてきたものかを理解されていれば、その目標に果敢に挑戦し達成しようと頑張る意欲がわきます。
経営理念の浸透を、様々なしかけで浸透させている会社があります。
本社が東京の製造業のO 社では、年中行事は、440 名のすべての社員とパートの全員参加でなされます。慰労会では、クイズ形式のコレクト&エラーが催され、経営理念などの間違い探しに、まず手を上げたのはパート従業員でした。また、同社工場(社員:50 名、パート:90 名)の提案制度も、非常に活発で、その提案件数は年間4844 件(内パート1379 件)と何とトヨタ自動車の提案件数を凌いでいます、これもパート従業員のモチベーションアップにつながる1つのしかけです。
また、大阪にある飲食業B 社(正社員250 名・パート、アルバイト850 名)では、接客のパート社員の誕生日に、社長からのメッセージカードと図書カードを贈っています。「お客様に驚きと感動を与える」のを使命としている同社では、まず従業員へ実践しているのです。そして、このパート社員にも納得できる目標設定と評価をするために、全員との個人面談の実施目標に掲げるなどしています。このようなしかけで、同社のパート従業員は非常に強力なパートナーとして戦力となっています。
目標を達成したら誉めるが、必須
パート、アルバイト従業員が、与えられた「役割」を果たし、厳しい目標を達成したならば、その結果を正しく評価しなければ、モチベーションは著しく下がります。正社員と仕事の内容が変わらず、勤務時間がただ単に短い場合はなおさらです。モチベーションはアップするにつけ、低下するにつけ周りに伝染し、やがて、それは社内から社外へと伝わっていきます。
人の配置についても、厳しい目標達成を掲げる「叱咤激励旗振り係」の管理者と、目標達成のために頑張るパート、アルバイトの気持ちを汲み、労をねぎらってくれる「癒し系」の管理者を配置するのも効果的です。
二人も配置することが無理な場合は、一人の管理者が、両方の機能で導けばよいでしょう。
(2006/08/01 速習)