小売店の在庫を減らすには
全ての商品にはライフサイクルがあることと季節性があります。ライフサイクルの時期や季節に合わせて在庫管理や販売方法を変えることです。
@新商品の導入期
一定量を在庫して顧客の反応を見ます、来店するときには既に相当な商品知識を持っている顧客もいます、顧客が購入しようとする目的をよく聞き取りながら、新商品の特徴を説明して本当に満足して購入してもらうようにいたします。
A成長期
新商品の内2〜3割の売上が増加していき売れ筋商品になっていきます、売れ筋商品は欠品にならないように在庫管理を重点的に行います。
B成熟期
売上は横ばいになってきますが売上は大きい期間です、しかし、欠品を気にして大量発注するのは考えものです。
C衰退期
売上が急激に落ちて死に筋商品になります。
小売店が在庫を減らすには、衰退期への変わり目を見極めなければなりません、これが出来ないと過剰在庫が沢山残り経営を圧迫します、死に筋商品となったことが分かったら、売り場から直ちに撤去して、売れ筋商品の販売スペースを増やすようにします。
○死に筋商品を見つけるには
POSシステムのデータで単品管理の分析を徹底して行い、死に筋商品となったことが分ったら、ワゴンセールなどで見切売りをして在庫削減をします。
○売り場については
POSデータにより、売上高や売上数量のABC分析を常に行い、Aランク商品の欠品は絶対無くすようにして、顧客が買いやすい場所に変更することが必要です。B、Cランク商品は陳列や販売方法を変えてみます。優良な同業・同規模店を顧客として見学して、自店の陳列方法やレイアウトの参考にすることも重要なことです、その際は決して店内でメモは取らないようにします。
○販売品目が多すぎると在庫は増加してしまいます
販売品目を絞り込む方法としては、POSデータで過去1年間で販売数が00個以下の商品は在庫としては持たない、注文を受けてから発注するようにします。
売れ行きが悪くなったからといって、むやみに類似商品を増やさないことです。
○小物商品の発注は
ハンガー形式で陳列してある小物商品の補充点発注には、発注カードにメーカー名・品番・発注数量を記入し、商品が次々に売れてゆきハンガーの中に発注カードが現れたら、従業員がそのカードを回収し、そのカードを基にメーカーに発注します。
製造業の在庫を減らすには
@なぜ在庫が増えてしまうのか
・段取り変更に時間がかかるため、多く作りすぎてしまうからです
・顧客のニーズにいつでも対応出来るようにするために、製品の品種が多すぎるからです
・生産に時間がかかりすぎるため、沢山の製造をして在庫を用意してしまうからです
A増加してしまう在庫に対応するには
・段取り時間を短縮するために、多能工化して流動的に人を移動できるようにします
・設備の故障や品質に問題が発生しないように日々注意します
・めったに売れない品目は、見込み生産から受注生産に変えます
・現在見込生産のみで製造している場合は、一部を受注生産に切り替えることを検討します
B設計を見直す
・製品が違っても使用する部品が共有化できれば在庫を減らすことが出来ます
・組み立てやすいように部品を設計します
・手に入りやすい標準部品を多く利用します
在庫を減らすために最初にやらなければならないこと
@5Sから始める
判断基準を決めて、期間を決めて、全社一斉に行なうために、経営者・工場長・店長が率先して1〜2月かけて5Sを推進します。
・整理・・・・・いるものといらない物の基準を定めて区分し、いらないものは赤紙を貼り即廃棄します、その際には他の部署の者と協働して行い基準を守って実施します。
・整頓・・・・・商品製品・原材料を所・場所を明示して、誰でも必要なときに、簡単に取り出せるような保管方法にします、よく出るものは倉庫の手前に置くようにします。
・清潔・・・・・整然と整理できたら、その状態を維持するようにします。
・清掃・・・・・作業動作や、歩行に支障がないように常にきれいにします。
・しつけ・・・ルールを決めて全員で守ります、保管場所にそれぞれ責任者を決めておきます。
A売れ筋商品の把握が容易になる
5Sをすることにより、在庫の正確な把握以外に、小売業では整理・整頓が進み、誰が見ても在庫が分かるようになると、売れている商品と売れていない商品の販売状況が倉庫を見ただけで分かるようになります。製造業では、原材料の買い過ぎや製品の作り過ぎが分かり、いかに在庫に無駄があったかが明らかになります、仕掛品の在庫が減少すると、工程間での能力差も分かるようになります、多能工を流動的に移動する基礎データにもなります。
サプライチェーン・マネジメントを活用する
企業が協力して、ITで販売・生産情報を共有化し、製造から流通まで全体で市場ニーズに対応します。この方法でサプライチェーン全体の在庫を削減し、しかも納期も短縮します。
POSで得られる小売店の販売情報や製造メーカーの生産情報などを、ITによって原材料メーカー・製造業・卸業・小売業・物流業などチェーンを構成するメンバー全体で共有化し対応します。
(2007/05/01 速習)